飴玉はいずれ舐め消えてしまう。
同じ味の飴玉はいずれ舐めるのが億劫になってしまう。
自分の心の弱さ、空洞をヒトを傷つける事で埋め合わせしていく。
抉る心、抉られる心、後悔、微笑、懺悔、始まり、終わり。
思考が壊れタガが外れた俺の心。憎しみは快楽に変わり生きる力と変えていく。
終わらない悪夢。終わりは自分の命の電源を切るだけ・・・。
真実はどこに?
ヒトを支配する事とはある種の共依存と言える。
どこまで欺け続けれるか、俺が欺かれているのか。
選択肢を出し、出され、息詰まる関係と甘い関係を繰り返し繰り返し。
予定調和なのか、不確定なのか。まるでシュレーディンガーの猫の世界に嵌った気分に陥る。
愛憎が膨れ上がっていき矛盾した感情は爆発物と変わらない。
開けてみないと解らない次の日。
喜怒哀楽のいずれから始まるのか?
携帯のメールを見る瞬間にそれが決まる。
俺が望んだ世界と彼女が選んだ世界にはかなりのズレがある。
彼女は俺がどこかへ消えてしまわないかとしがみ付き
俺は重たい荷物を抱えながら生きる日々となった。
バラバラな世界と感情の波に揺られ、俺は少しずつ破壊されていき
彼女もまた、俺の毒気にあたり壊れていった。
俺が女性と話しているだけでキレる彼女。
だが自分は疚しい事がないと言う理由で男と話す。
理解出来ない。何故?何故?何故?正確な答えは無い。
俺が染まってしまったのか、俺が染めてしまったのか。
心の色がわからない。俺なのか、彼女なのか。
同一心を望む彼女だが言い分だけを聞いていると上位にいたがる気がする。
俺は距離を取り平等に遊びたかった。
彼女は距離を無くしたかった。
互いが互いの強い世界観を押し付けあい、和解しては甘くなる。
軽い手術の前に不安だからという理由で12時間ほど一緒にいて
手術後は病院を抜け出し吐血しながら俺の元にやってくる彼女。
心配、不安、怖い、いなくならないでほしいという気持ち。
強い重圧。自由がほしい。俺はどうすればいいのだろうか?
振れば良いのか?離れれば良いのか?駄目だ。
そんな事をしたら死んでしまうかもしれない。
俺はヒトの命まで責任は取れない。現実に逆らいたいが倫理の心がソレを許さない。
あぁ。
俺はどこでなにを間違えたのか。
それとも。
始まりから間違っていたのは俺の世界だったのだろうか・・・。
支えを持ち全てに立ち向かう彼女、理由を使い全てから逃げる俺。
しかし、まだ俺は幸せだったと思う。本格的に壊れるのはこれからだったのだから。
続く。
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